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HOME > 住まいのお手入れコラム>第4回 床(2005年5月)
住まいのお手入れコラム
目次 第1回第2回第3回第4回第5回第6回第7回第8回第9回第10回第11回

第4回 「床」

住まいのお手入れコラム第4回は、床についてです。

●板張り床(フローリング・縁甲板)

木質材料の表面などに加工を施した洋風の床板をフローリングといい、フローリングボード、モザイクパーケット、フローリングブロックなどの種類があります。
縁甲板は廊下や広縁などの材料として一般的なものです。

 

・予想される損傷
きしみ、反り、汚れ

・日頃の心掛け

<一箇所に重みを集中させたり、物をこすりつけない>
木材は重い家具などの重量が一点に集中すると、その部分がへこんでしまいます。また、木質床材の表面塗装は物の移動による摩擦で傷がつくことがありますので、椅子の足にゴムキャップやフェルトなどをつけ、ピアノなど重いものの脚部には、小さな板等を敷き、重量を分散させるようにしましょう。

<暖房器具や直射日光などによる熱や乾燥を防ぐ>
木質床材は、床の温度や湿度の変化が激しいと、膨張や収縮の繰り返しで塗装や表面化粧板、基材等がひび割れを起こすことがあります。また、直射日光が当たる場所では、紫外線で塗膜が酸化し、劣化等が生じることもありますので注意しましょう。
電気カーペットを利用する場合は、その下に断熱性のある専用シート(または毛布など)を敷くなどの工夫をするとよいでしょう。

<シミの原因になる水分をしみ込ませない>
木質床材の板と板の継ぎ目部分や、表面塗装が劣化した部分から水がしみ込むと、表面材の割れやはがれが発生します。水・コーヒー・醤油などをこぼしたら、乾いた雑巾などですぐに拭き取りましょう。

・点検と補修

季節により乾燥収縮が起こり、反りが生じることがあります。木材の性質によるのですが、多少のことであれば心配要りません。

<なるべく水を使わずに、ゴミや汚れを取る>
1.大きなゴミやほこりは、掃除機やほうきで取り除く。
2.小さなほこりや汚れは、乾いた雑巾でから拭きする。(ぬれ雑巾は使用しない。)
3.市販の床用お掃除シート等を使用する。

<擦り傷・シミの予防に>
1.ひどくて取れない汚れは、水または住まいの洗剤(木質床材に使用できるもの)を薄めた液でぬらした雑巾を固く絞って使う。
2.きれいになったら、水分を十分に拭き取る。

<ワックスがけの目安>
1.水性ワックス…2〜3ヶ月に1回
2.樹脂ワックス…2〜3ヶ月に1回
3.油性ワックス…1ヶ月に1〜2回
4.縁甲板などの無垢の単一材を使用したものは月に1回

●カーペット床

洋室の床仕上げ材として止め付け金具で敷き込む場合と、床板などの上に置くだけの場合があります。

・予想される損傷
カビ、ダニ、汚れ

・日常の心掛け
カーペットは毛足の短いものから長いものまで種類は豊富です。こまめに掃除することによりダニの繁殖を軽減することができます。特に掃除のしにくい隅部や家具の後ろは、ついついおろそかになりダニの住みかになってなってしまいます。重い家具などは移動するのが大変なので、できる範囲で掃除を心掛けましょう。
また、天気の良い日は窓を開け、風通しをよくしましょう。余分な湿気を放出してカビの発生防止になります。

 

・点検と補修

部屋の模様替えの際に家具を移動すると、置いていた後にくぼみができています。くぼみの補修には、へこんだ部分にスチームアイロンの蒸気をかけて蒸し、倒れている毛並みの逆から掃除機を数分間あてて起こします。仕上げに、元の毛並みにそって手でならすと目立たなくなります。この時、直にアイロンをカーペットの上に置かないように気をつけてください。
床仕上げ材として止め付け家具で敷き込む場合を除き、年に1度戸外で裏返して、半日ほど干し、裏から軽く叩いて奥深く入り込んだほこりを出しましょう。
1〜2年に1度は本格的なクリーニングをすることが望ましいでしょう。できれば専門のクリーニング業者に依頼しましょう。また、6〜10年を目安に敷き換えを検討しましょう。

 

・掃除方法

日頃のお掃除は、電気掃除機で毛並みにそって毛足を痛めないように行います。また電気掃除機では取り除きにくい、毛髪や綿ぼこりなどは市販の粘着ローラーや洋服用のエチケットブラシを利用すると便利です。
部分的な汚れは、市販のカーペット用洗剤か住宅用洗剤を薄めたぬるま湯を用い、かた絞りの雑巾で、汚れの外側から内側に向けて目なりに叩くようにして拭きます。むやみにこすると汚れが周囲に広がってしまうので気をつけましょう。
全体が薄汚れてきたら、市販のカーペット用洗剤や中性洗剤を用いて簡易クリーニングを行うと良いでしょう。

<簡易クリーニングの手順>
1.固く絞った雑巾をおしぼりのように巻いて毛並みにそったり、逆らったりして拭きます。
2.雑巾は5〜10枚を用意しておき、汚れたら取り替えます。
3.最後に乾いた布で水気を十分にとり、窓を開けて風通しをよくして乾かします。

<カーペットにシミがついた場合の処理方法>
シミをつけてしまったら、内部に染み込んで乾かないうちに素早く処理しましょう。
1.水溶性のシミ:醤油・お茶・コーヒー・酒・ジュースなど
ティッシュペーパーや乾いた布で水分を取り、食塩をかけておきます。食塩が湿ってきたら、歯ブラシで食塩を浮き上がらせる感じでこすり、掃除機で吸取ります。その後、住宅用洗剤を薄めた液を布につけて拭き取ってください。
2.油溶性のシミ:化粧品・クレヨン・機械油・チョコレート・マヨネーズなど
ティッシュペーパーや乾いた布で水分を取り、ティッシュペーパーや乾いた布に染み込ませたシンナーやベンジン(カーペットに直接たらさないでください。)をシミ部分に押しあて汚れを溶かします。その後、乾いた布などで汚れを吸取り、シミが取れたらその部分に住宅用洗剤を泡立てた泡をのせて、古い歯ブラシでこすります。シミの部分よりもやや広めにこすり、境界線が分からないようにぼかすのがポイントです。仕上げにお湯で絞った布で拭きます。
3.チューインガム
ポリ袋に入れた氷で冷やし、固まってからヘラなどでこすり取ります。その後、ベンジンで残りをつまむようにして取り、最後に水拭きしてください。
4.インク、墨汁などのシミ
広がらないうちにティッシュペーパーで水分を取り、お湯を含ませたスポンジで叩くようにしてふき取ります。最後に水またはお湯で固く絞った布で拭きます。

●たたみ床

日本の伝統的な床仕上げ材で、稲わら床にい草の表を縫い合わせたものです。最近では従来の稲わらからポリスチレンフォームやプラスチックに変わりつつあり、ダニ・カビも発生しにくくなってきました。我が国の気候風土に適した材料であり、保温性、調湿性、感触のよさが得られる半面、変色、吸水し易く非衛生的な面もありメンテナンスが必要です。

・予想される損傷
凹凸、ダニ、変色、汚れ

・日頃の心掛け
たたみは直射日光にあてると黄色く変色しますので、直射日光にさらさないように注意しましょう。また、たたみの上にカーペットを敷くことは、たたみを蒸らしダニやカビの発生の原因となるので極力避けましょう。

・点検と補修

たたみ全体が汚れている時は、掃除をした後に、住宅用洗剤を薄めたぬるま湯や酢水(酢と水を半量ずつ合わせる)で雑巾を固く絞りさっと拭き、最後に十分から拭きしましょう。
年に1回は晴れた日にたたみ干しをしましょう。干す際は、たたみの裏面が日光にあたるようにし、しばらく置いてから、叩いてほこりを出しましょう。更に、市販の防虫剤を散布するとよいでしょう。
畳を敷き込む時は、元通りに配置しないとすき間ができたり、寸法が合わなくなる場合があります。干す前に目印を付けて間違えないようにしましょう。
たたみの表替えは、2〜3年を目安に行い、初回は裏返して使用し、次回はたたみ表を取り替えましょう。

・掃除方法

たたみの目にはほこりがたまりやすいので、ほうきや掃除機で掃除しましょう。この際、たたみの目にそって掃除することが、たたみを傷めずきれいに保つコツです。

<たたみの日焼けの漂白方法>
たたみの日焼けはみかんの煮汁で漂白できます。1リットル位の水に、みかんの身の部分を5個入れて煮出し、それをこして冷やします。この煮汁で雑巾を固く絞りたたみを拭きましょう。

<たたみのシミ取り>
たたみに醤油やソースをこぼした時は、雑巾では拭かずに小麦粉か塩を沢山かけましょう。水分を吸収させた後ほうきで掃き、残ったものは掃除機で吸取りましょう。嫌な匂いも消え、「清め」になります。

<ペットの糞尿>
ペットの糞尿は、熱湯で固く絞った布で叩くようにして拭いた後、酢をつけて拭き、更に水拭きと十分なから拭きをしましょう。

●ビニル系の床(長尺塩ビシートなど)

ビニル系の床は、一般的にフロアシートと呼ばれており、洗面所、トイレ、キッチンなどに多く使われています。

・予想される損傷
はがれ(めくれ)、汚れ、劣化による割れ

・日頃の心掛け
フロアシートはビニール製のため、鍋、やかん、フライパンなど熱を持ったものを直接置かないようにしましょう。
また、フロアシートは厚さ2〜5mm程度のクッション材を含んでいるため、表面がやわらかく、傷やへこみがつきやすいので、重いものや、とがったものを落とさないように注意しましょう。


・点検と補修

年数が経過するとフロアシートをとめている接着剤が効力を失い、隅部にはがれを生じます。放っておくとはがれの範囲は広がり、歩行の際に足に引っ掛かり転倒するおそれも出てきます。反り癖がつく前に劣化した接着剤をヘラなどでかきおとし、市販のフロアーシート用接着剤を塗り、半日ほど電話帳などの大きい面積のある重石をして定着させましょう。
劣化して硬くなったフロアーシートは割れやすくなっています。人の歩行する動線上に割れが生じた場合は張替えをおすすめします。最近はDIYショップや日曜大工店など(以下日曜大工店という)でも手軽に入手できますが、家具をどけて床や接着剤をはがし、部屋の広さに合わせて祭壇をして張ると大がかりな作業となります。できれば専門の業者に依頼しましょう。

・掃除方法

普段のお手入れは、固く絞った雑巾で拭き掃除をします。
汚れが目立つ場合は、お湯で薄めた中性洗剤を使って拭き取った後水拭きしましょう。定期的にフロアシート用ワックスで磨くとより長持ちします。

●玄関床

玄関は屋内と屋外の接点であり、その家の顔ともいえる場所ですので、いつもきれに保ちたいものです。

 

・予想される損傷
タイル等の汚れ・割れ、はがれ

・日頃の心がけ
玄関の汚れは、戸外からの土ぼこりや泥が主なものです。庭先やポーチの砂や泥を掃除し、きれいに保つこと、玄関マットを置くなどの工夫をすることが有効です。また、週に1度はポーチの水洗いをしましょう。

・点検と補修

鉄平石、つや消しタイル、磁器質タイルなどの割れた箇所は、随時補修または交換するようにしましょう。
また、土間などでコンクリートを補修した上に防水塗装や防塵塗装を施してある塗り床は、色落ちや色あせが生じたら塗替えを検討しましょう。

・掃除方法

<鉄平石・つや消しタイル>
土ぼこりを掃き出した後、水洗いし、から拭きします。油性ワックスをかけ、布でよくすり込み表面の油のつやが消えたら布を取替え、十分にから拭きします。月に1度位の割合が望ましいでしょう。

<磁器質タイル>
普段は水拭きとから拭きだけで十分です。汚れのひどい時は、たわしで隅々までこびりついた汚れをこすり落とします。
月に1度の割合で、鉄平石・つや消しタイルと同じ要領で、油性ワックスをかけましょう。

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