第10回 「給水設備」
住まいのお手入れコラム第10回は、給水設備についてです。
●配水管
配水管は、道路などに埋設される本管から敷地内に引き込まれ、止水栓やメーターを介して住戸内に導かれています。これら敷地内の配管、メーターの位置は図面などにより確認しておきましょう。また、定期的にメーターを見ておくことは、使用水量の把握による家計の節約に役立つほか、目に見えない水漏れを知る際に役立ちます。
・予想される損傷
赤水(水質異常)、水漏れ
・日頃の心掛け
台所、浴室および洗面所などの水まわり周辺は、水漏れが発生していないか目視確認をしましょう。
近所で水道工事や断水のお知らせなど、事前に日時が分かっているものは、家族全員が目にする場所のカレンダーに書き込むなどの工夫をしましょう
。
・点検と補修
水まわり部の床下は水漏れするケースが多いので、配水管と共に定期的に床下点検をすることをおすすめします。
敷地内の土中に埋設された給水管の漏水を調べるのは困難なことですが、全ての水栓を閉めて水道メーターの動きを見ることにより、ある程度推察できます。水漏れを発見した時は、止水栓を閉め、水道局、専門の業者に点検を依頼しましょう。
赤い水は、水道工事や断水などで水道管の中を流れる水の速さや方向が変わり、水道管の中の赤錆が流れ出ることにより生じることがあります。しばらく水を出しっぱなしにすると無色透明の水になります。また、白い水は、水道管の中に入った空気がかき回され、無数の小さな泡を混入することにより生じることがあります。そのままにしておけば、泡が消え無色透明な水に戻ります。(白い水は水質異常ではありません。)
・水道メーターの読み方
時計のような目盛りが6つも並んでいるので、戸惑いそうですが、慣れれば簡単です。毎月、決めた日に
メーターを読んでおくと、標準的な使用量が分かるし、家計の目安にもなります。黒い針3つは、立方メートルを、赤い針3つはリットルを示します。黒い針のしたから上に、100立方メートル、10立方メートル、1立方メートルの順に読んでいきます。針が目盛りの間にある時は少ない数字を読みます。
水道局の検針は、赤い針の方(リットル)は切り捨てています。
●水栓器具
一般的に普及している水栓器具には、カランを回して開閉する水栓器具と、シングルレバーの上下・左右で吐止水や温度調整のできる混合水栓などがあります。
・予想される損傷
パッキングの磨耗、プラスチック部の腐食、水漏れ
・日頃の心掛け
頻繁に使用するものですから、丁寧に取り扱いましょう。必要以上に強く締め付けるとパッキンの磨耗を早めます。
蛇口を閉めるとドーンという音がするのは、ウォーターハンマー現象といい、蛇口を急に閉めるなどの水圧の急激な変化で起こります。蛇口はできるだけゆっくり閉めるようにしましょう。
使用後すぐに水分を拭き取ることにより、カビやプラスチック部の腐食が防止できます。
・点検と補修
パッキングが磨耗すると、蛇口から水がポタポタたれ始めますが、洗濯機用単水栓や各設備の専用止水栓などは家庭で簡単に補修することができます。装飾された蛇口なども基本的な構造は同じですが、作業中に使用する工具で傷を付けてしまうおそれがあるので、作業の前には面倒でもマスキングをするなどの工夫が必要です。取扱説明書などで水栓の種類やサイズ、材質を確かめてから、日曜大工店でコマパッキングを購入してください。目安として3〜5年ごとに交換が必要です。
ただし、シングルレバーやシャンプードレッサータイプの水栓や、複雑な機構の水栓、特殊な工具を使用する水栓などの場合は専門の業者に依頼しましょう。
ジョイント部からの水漏れは接続部分のゆるみが原因です。モンキーレンチやプライヤーなどを使ってナットを締め直しましょう。また、締め直しても水が漏れる場合はナットのネジが擦り減ってすき間ができているせいです。補修テープなどをネジ部に巻いてから締め直してください。テープで補修しきれない場合はグランドパッキングの交換が必要です。
水栓金具本体に割れが生じた場合は、軽微なものなら専用接着剤を埋め込み、それ以外は金具交換をしたほうが望ましいでしょう。
装飾された蛇口や塗装された蛇口は繊細です。掃除にはアルカリ性や酸性の洗剤は使用せず、柔らかいスポンジを使用しましょう。から拭きの後の仕上げに、ミシン油やカーワックスをしみ込ませた布で磨くと耐久性持続の効果があります。
屋外の散水栓のクリスタルハンドルの内側は泥はねや土ぼこりで汚れています。パッキングを交換する要領で分解し、液体クレンザーなどを使って定期的に内側にたまった汚れを落としましょう。これらのパッキングの確認や取替えの際はメーターボックスの元栓を締め、漏水蛇口を開栓しても水が出ないことを確認してから作業しましょう。
※新築後2〜3ヶ月は水道工事時に管内に入ったゴミや土で、にごりや悪臭が出ることがありますが、使用している内に消えますので心配ありません。この期間は生水を飲まないように注意しましょう。
・コマパッキングの取替方法
止水栓(カラン)は、製造上色々なものがありますが原理は全て同じです。元栓、または、器具の止水栓を閉めて、下図を参考にして取り替えてください。
・配管の凍結防止について
厳寒期には、寒冷地はもとより、そのほかの地域においても突然の寒波の襲来により給水配管の凍結が多く見られます。
深夜、給水管および水栓器具の凍結を防ぐためには、蛇口をゆるめ水を少量出しておきます。また、寒冷地などでは凍結予防の水抜き栓が設けられている場合がありますので、水抜きを厳守しましょう。
風呂釜、給湯器などの器具の凍結による破損を防ぐためには、器具の取扱説明書に従い水抜きを行います。
凍結が比較的頻繁に起こる地域においては、給水、給湯管にサーモスタット付電気ヒーターを取り付けることをおすすめします。
凍結防止を忘れ、凍結させてしまった場合は、すみやかに専門の業者か水道局に修理を依頼しましょう。ただし軽い凍結であれば、露出している管や水栓などにタオルや雑巾を被せ、その上からゆっくりとぬるま湯をかけると直る場合があります。この際、熱湯を水栓に直接かけると、水栓や水道管が温度差によって破裂する危険性がありますので、十分注意しましょう。
屋外に露出している水道管は布や毛布、ダンボールなどでおおい、凍結を防ぎましょう。
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