そもそもテラスの定義は?
テラスとは、建物の外に設けられたフラットな屋外スペースのことを指します。地面に近い位置にあり、タイルやコンクリートなどで仕上げられることが多く、リビングなどの室内と自然につながるように設計されるのが特徴です。
似た言葉に「ウッドデッキ」や「バルコニー」「ベランダ」がありますが、それぞれの違いは次のとおりです。
・ウッドデッキ:木材や樹脂材でつくられた床状のスペース
・バルコニー:2階以上にある屋外空間で、下に部屋がない
・ベランダ:2階以上で屋根がついている屋外空間
つまり、テラスはこれらの中でも、地面に近い位置で屋外を楽しむ空間というのが大きな特徴です。
屋内と屋外をやわらかくつなぐ“もうひとつのリビング”として、近年の住宅では人気が高まっています。庭との一体感を演出し、光や風を取り込みながら、四季を感じる暮らしを楽しめるスペースです。
家にテラスがあるメリット

テラスのある家は、見た目の美しさだけでなく、日々の暮らしを豊かにする多くのメリットがあります。ここでは代表的な3つのポイントを紹介します。
開放感と自然を感じる暮らしができる
テラスを設けることで、屋外と室内の境界がゆるやかになり、空間に広がりを感じられます。リビングとつながる設計にすれば、外の景色を楽しみながら過ごせる「開放的なリビング空間」に早変わり。
天気の良い日には、テラスで朝食をとったり、読書やコーヒータイムを楽しんだりと、自然と触れ合う時間が生まれます。
家事や生活動線が快適になる
テラスは、洗濯物を干すスペースや掃除動線としても便利です。屋外に出やすい位置に設計すれば、家事の効率が上がり、生活動線もスムーズになります。
また、室内の延長として観葉植物や家庭菜園を楽しめば、リビングから緑を感じる心地よいインテリア空間にもなります。
家族や友人との憩いの場になる
テラスは、家族の団らんやおもてなしの場としても活躍します。休日にバーベキューをしたり、子どもが水遊びをしたり、友人を招いてお茶を楽しんだりと、多彩な使い方が可能です。
屋根付きや囲い付きのテラスなら、日差しや雨を気にせず過ごせるため、より長い季節にわたって快適に活用できます。
家にテラスがあるデメリット
テラスは暮らしを豊かにしてくれる反面、注意しておきたい点もあります。設計や素材選びの段階で対策しておくことで、快適に使い続けられます。
天候や季節によって使いにくいことがある
屋外空間であるテラスは、天候の影響を受けやすいという特徴があります。日差しが強すぎたり、雨が降ったりすると活用しづらくなるため、屋根やシェードを設けるなどの工夫が大切です。
また、冬場は寒さで使う機会が減りがちですが、屋外用ヒーターや風除けパネルを取り入れることで、季節を問わず快適に過ごせるスペースに変えられます。
掃除やメンテナンスに手間がかかる
屋外にあるため、ホコリや落ち葉、雨水の汚れがたまりやすい点もデメリットです。特にタイル仕上げのテラスでは、放置すると汚れが固着してしまうことがあります。
定期的に掃除を行い、排水溝のつまりを防ぐことで清潔な状態を保てます。また、汚れが目立ちにくい素材や滑りにくいタイルを選ぶと、見た目と安全性の両方を確保できます。
兼六のテラスがある家をご提供した実例をご紹介
実際に兼六ホームが手がけた住まいの中から、テラスを取り入れた住まいの実例をピックアップしました。
屋外の心地よさを暮らしに取り入れる工夫や、ご家族それぞれのライフスタイルに寄り添った設計が光る3邸です。どの住まいにも、“もうひとつのリビング”としてのテラスの魅力が息づいています。
ルーフテラスと2階バルコニー 自転車置場も兼ねた開放の子育て邸

東京都内Mさん邸の注文住宅。ルーフテラスで空を一望できる開放感と、2階バルコニー下部を自転車置場として活用する実用性を両立。芝が敷かれた屋上と、視線を遮る壁でプライバシーに配慮しながら、親世帯・子世帯が共に暮らせる二世帯住宅の快適な“もうひとつの外気空間”を実現しています。
【SUUMO】 【完全分離二世帯住宅/2000万円台/30坪台/間取り図】芝が気持ち良いバルコニーが自慢 幸せな子育てハウス – 兼六土地建物 の建築実例詳細 | 注文住宅
アウトドアリビングを叶えた家族時間の広がる庭付き邸宅

兼六グループによる、BBQやプール遊びも検討された“おうち時間”にこだわった邸宅。屋外リビング的なテラスを備え、LDKと一体化することで家族や友人との居心地の良い時間を演出。アウトドア好きな世帯にとっては、庭とテラスがつながる暮らしを叶える希望が詰まった事例です。
【SUUMO】 【2000万円~2499万円/屋上/2階リビング/間取図】BBQ、プール、お泊まり気分、充実のおうち時間を育む家 – 兼六土地建物 の建築実例詳細 | 注文住宅
南向きバルコニーと伸びやかに暮らす和モダンの住まい

和の趣を残しながら現代の暮らしに適応させたMさん邸では、2階バルコニー幅を約1mに拡張し、家族4人がゆったり過ごせる屋外スペースを確保。南向きの窓を大きく配置し、テラス代わりに使えるスペースとして家族の団らんや趣味スペースとしても活用できる設計です。
【SUUMO】 【2階建て/バルコニー/間取り図】掘りごたつのある本格和室。懐かしい家の面影を残した木の住まい – 兼六土地建物 の建築実例詳細 | 注文住宅
まとめ
テラスのある家は、暮らしに自然の心地よさと開放感をもたらしてくれる空間です。日常の中に“屋外で過ごす余白”を生み出すことで、家族の時間や趣味の幅が広がります。
天候やメンテナンスなど注意点はありますが、設計段階で工夫すれば快適性を保てます。
兼六ホームでは、光と風を感じながら安心して過ごせるテラスのある住まいを多数ご提案しています。
